凍結



貴方を死ぬ程愛し

生きとし全てを捧げると

誓ったのは殺風景な部屋だった



違う誰かと違うあたしが

生涯を神に誓い立てし時

華美な教会がモノクロに嘲笑のベルを響かせた



酷いのはだぁれ?



消えてしまった貴方なのか

浚われても笑ってたあたしなのか

誓いに耳を塞いだ不埒な神だったか



小さな戸惑う声と手で

そっと包んで御覧よ

ほらまた此処に有り得もしない

事実が産まれてくる



そして君はだぁれ?



絶対なんて言わない

何度凍てついてだって

割れて産まれてくるわ

新しいあたしで



愛情なんてもういらない

温かくなるポイントが真実



「心?」

「躯?」

「・・・さぁ?」



分け合えるなら言葉なんか

記号でしかないのよ

記号はいらないのよ