帰らないなら



寂しかったんだね

会いに来てくれたのに

君の孕む空気に耐えきれず

ドアを開けられなかったのが真実



眠れる訳がないのは解ってたよね

「だって君が隣に居ない。」

暫く君がドア越しに泣いてるのを見てた



寂しさという我儘を聞くためだけでは

もう僕は動かない

君の愛は別の場所にある

僕の気持ちだけが膨らむばかりで

愛してるから動けないんだ



帰るべき場所に帰りなよ

君の為に魂を悪魔に売った僕の為に

望んでいないとしても



そうじゃないのなら

帰る場所を捨てるのなら

今度こそ僕は全ての我慢を捨てて

君の身も心も奪うよ