眠れるように



私の出す声は

決して澄んではいない

だけど

私の紡ぐ言乃葉を音に乗せると

寝息に変わる人や動物を沢山見た



君が眠れるように

私の歌を詠おう

眉間に寄った皺と不安定な呼吸が

穏やかになってゆく



私は私が眠れるように

君の体温を感じよう

眠りながら髪を撫でる君の隣に居よう