めまい



天地がわからなくなる

息苦しさも覚えている

ただ眠りたいだけなのに

溺れた時のように

不安に圧迫され続ける



ずっと海の中なのかもしれない日常

波に飲まれながら「生きている」と

錯覚し続けているのかもしれない日常



認識をする場所を最早

自分では制御出来ていない

浸食されては蝕まれていく



背徳感に酔いしれた青い果実

熟して朽ちたは驚いて

今や生きている事が奇跡

溺れ続けていくんだ

この混乱の儘に



たまに差し伸べられる手を

引き擦り落としてしまう

力ばかりが強くなっていって