免罪符



貴方の微笑が怖くて

仕様の無い冤罪へと

心が変えて仕舞ひさふ



紅い泥水を掻き雑ぜて

深くに有る生臭い土を探る貴方の指

穢れてまで掴みたい欲望が

あたしの中に存在しましょうか



結局虚無のあたしに呆れ

貴方は唇から抜けて往って終われやふ



嗚呼

貫き突き抜けて破れたあたしが

一番美しいでしょう



一番美しいのでしょう?





サディスト。