Mother



不憫でならぬ 我が仔等よ

憐れめば 憐れむ程

我が仔等よ 愛し哉



手放した 美しき娘よ

徒 健やかに生を全うせよ



硝子の眼の 漢よ

知らぬ存ぜぬで息を顰めよ



我が心の侭 動く児よ

今一度 乳の匂いを思い出せ



親というのはどうしてこうにも

高慢になれるものか



世に出た仔等は既に

「個」で或る事を認められずに