海と河の業
毒は甘いから世に浸透
二度と染まりたくありません
染まる日がきても染まりはしない
布が腐ると掌も腐る
黴はじわりと寄生する
色んな鳥が様子伺い
けれど窓は開けません
貴方は鳥の調教師
僕、紛い物ペテン師
ナイフが欲しい薬が欲しい
緩やかにそして率直に
自らを殺してしまいたい
弱くて小さい事が怖いから
本当は命も己も尊くて仕方なくて
だからこそ体に刻まれた原始の記憶が怖いんだ
現代社会日本に生きるのは
恐怖以外の何者でもない
さぁ、愛しい貴方
あたしに毒を注いで下さい
覚悟を美しく思います
左様なら
ごきげんよう
またね