囚われ



御姫様

僕の魂から貴方を抜き出して


忘れてしまいたい程

独りよがりの愛に思うんだ

消しても消えない辛酸な過去

思い出せない柔らかな肌

追い求め過ぎて貴方が遠ざかる

俯いた長い睫毛が

僕の瞼に触れる距離で


口付けを焦らした儘に

命を消してしまって



さぁ貴方の闇を見せなさい

切り裂いてあげるよ

噴き出す血が汚いと思うのね?

大丈夫

あたしにはとても美しい

痛みが快楽ではないよね

服従という愛情をあげましょう