七月に雪




釈迦還りが過ぎて
遠き死の記憶
微笑みながら犯された九重の春

盲目を誇った報いが
舞い落ちましょう
光が白く照らし瞳の在処を探らば

七月に雪

戻れはしませぬ
泣いても恥が増すばかりです


一月の雨

誰にも助けられませぬ
恐怖が静止画像でやってきました
二度手間に怒りながら

零の数