終焉



君はいいこ

あまりにもいいこ

だから「都合の」いいこ


…いいの?


いいの

わかっているけれど

私は頭が悪いから

繰り返して生きてきたの



このまま

終わらない夢みたいに

終わっていけたら

「貴方」と呼ぶ相手さえも

泡沫の者かもしれなくても

優しく導かれるままに

妖しく揺めきながら



来雷儡