新月の雨



目を奪われながら

手探りで貴方を探した

光一つ無い無機質な世界で


月が闇に身を潜め

雨が更に真実を暈す

私の姿が徐々に輪郭を無くして


いつも貴方の側に居る

見えなくていい

私に見える真実は増えるから


形に囚われ過ぎて

握り潰してしまった愛を

私は二度と離さないように

身体の無意味さを露にするわ